行政手続きでは聞いたことのない手続きとルールに基づいた、ちょっと考えられない問題が起こることがあるようです。小耳に挟んでは驚かされることも多々あります。以前、私自身もわけのわからない問題に巻き込まれたことがありました。
手続きのローカルルール?
行政書士が許認可申請をする際にも「ローカルルールに注意しよう」と言われることがあります。警察署や陸運局など、管轄次第で同じ行為でもすんなりとおることもあれば細かいルールでひっかかることもあります。こればかりは経験や知識が必要になります。
もっとも、一般的には市役所や区役所で言われたとおりに手続きしたはずなのに、実はそれが正式な手続きとしてルートに乗っていなかったという不備というべきか…原因がまったくわからない状況が生じることが実際にあるようです。
役所から直接文書が送られてくるとか電話での問い合わせがきて、確認するのが普通だと思っていました。ところが、他の自治体で何年も音沙汰がなかったのに、突然役所外から役所の手続きに関する文書が送られてきたという事案があるようです。さすがに聞いたことがないので、私自身も正直驚いています。
何が正しいのかを知るのは難しい
手続きすべてを私たち市民が知るというのは困難です。結局、担当する部署や課に問い合わせるしかないと思うのですが、今回聞いた話ではどうもたらい回しのような状況にあるそうです。書類に書かれていることと違うことを言っているようで、混乱するばかりです。
以前、身内が車椅子の補助申請をした際にはオーダーメイドにもかかわらず「本人が試し乗りすることもせずに業者に納品される」、装具の補助申請をした際にはこちらも本人に合わせて作ったはずが「こちらの意向を無視して業者が勝手に形を変えてさらに要らぬオプションをつける」ということがありました。無駄な税金が使われているのではないかと、いずれも疑いを抱きました。
「なんのためにおこなわれている行為なのか」ということを考えさせられる出来事でした。市民のためのものになっているのか、私たちは当事者になって初めて知り、気付かされます。
書類は大切にしましょう
自分が巻き込まれた時は、市の担当部署に問い合わせて何度もやりとりをしました。車椅子は作り直させましたし、装具も作り直させました。いずれも業者を変更することで対応してもらいました。
何か問題が起きたとき、もっとも必要なことは証拠を持つことです。役所は書面主義なので、申請した時の書類や受け取った書類は必ず控えておくことをおすすめします。ちなみに私は問題が起きた場合の役所とやりとりは基本的に音声を録っておきます。
本来、揉める必要もないのですが、何か問題が起きた時の保険になります。逆に言えば、どんなに理不尽なことも証拠がないと交渉が難しくなります。役所からもらう書面はわら半紙のときもあります(経費削減の影響でしょう)が、大事に取っておきましょう。
今回耳にした件は、あとで結果を教えてもらってからご報告できたらと考えています。
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