ドキュメンタリー感想 vol.1

映像

 昔、MXTVでやってた「未公開映画を観るTV」がすごく好きでした。この番組を観るようになってからドキュメンタリーが好きになりました。いろんなチャンネルで放送されているので、気になるものは観ています。

 食に関するドキュメンタリーが面白いです。「いのちのたべかた」とかね…まだ「フードインク」観てないダメ人間です!前に観た肉を食べよう!的な作品、すごい興味深かったです。栄養素から見た肉のすごさ、驚きでした。

 先日、「総書記 遺された声-日中国交 45年目の秘史」を観ました。

あらすじ

作家山崎豊子の自宅から1980年代に中国共産党トップ・総書記を務めた胡耀邦の4時間を越える肉声が記録されたテープが発見された。胡耀邦が語っていたのは日中関係について。共産党トップとは思えない率直さで、歴史認識問題などについての自らの考えを述べていた。遺された総書記の肉声と、今回独自に入手した外交資料をもとに、日中関係の知られざる歩みを見つめるスクープドキュメント。

記憶と感想

 私は学生時代、中国語を第2外国語として選択しており、当時は勉強も兼ねて中国映画をよく観ていました。それまでぼんやりとしか自分の中になかった『文化大革命』のこと、いくつかの作品を観て知ることになりました。

 特に強烈に印象に残っているのが「青い凧」という作品。文革に翻弄された女性の人生、空に舞い上がる凧の姿がラストシーンで静かに流れていきます。同じく強烈といえば「さらば、わが愛/覇王別姫」。大好きな作品のひとつです。蝶衣が羽交い絞めされて炎の向こう側で膝をつくシーン、本当痛ましくて重くて時代に翻弄された男性の人生を描いてます。レスリー・チャンが美しくて美しくて。本当に彼の最期は残念でした。

 胡耀邦は文革で再教育をされたひとりでした。だからこそ(もともとの)進んだ価値観がその後の彼を支え、そして失脚する要因になったんでしょう。中でも「誤国主義」というワードがずっしり重く感じました。

「自由」のことば

愛国主義を提唱しているのに、世界各国の人々に友好的でないなら、これは愛国主義とは言えません。国を誤るという「誤国思想」「誤国主義」です。皆さんには防いでほしいと思います。私たちも防がなければならないのです。

 彼の死後、自由と民主を求めた若者達が一斉に蜂起した「天安門事件」が起きます。そして鄧小平が『教育が失敗だった』といい、『愛国主義教育』が行われたということでした。歴史に学ぶこと、人に学ぶことの大切さをまたひとつ知った気がします。

 学生時代から日本近現代史にしか興味がなかった私ですが、今となっては世界史も勉強しないとと思った次第です。現状、ドイツやミャンマーで起こってることもまだまだ私はわかってません。

 ここでちょっとだけ言及しておきたいことがあります。私は、物事を疑うという行為はその正しさは別としてあっていい視点だと思います。しかし、「あったこと」を「なかったこと」にすることの愚かさだけは理解に苦しみます。人はいつでも自らの正しさや正義を基準にしがちですが、それはあくまでも自分自身における基準でしかないということを私たちは肝に銘じなくてはならないと思っています。

 より多様性に対して寛容であって欲しいし、自分と違うものを排除するというそんな社会であって欲しくないと常に考えています。価値観なんて100人いれば100通りあるって思えば気が楽じゃないですか。押し付けあうなんてごめんですよー!他にも世界のドキュメンタリーをたくさん観ておりますよ!これからも満遍なく色んな作品を観たいなと思ってます。

 とりあえず近々映画「ドリーム」観に行こう!!

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